
「購入を検討しているけれども、事前に内容や感想が知りたい」こんな悩みを解決します。
NFTの「N」すらも知らない、超ド初心者の僕が実際に読んでみての感想です。
結論、「初心者が最初に読むには、ちょっと難易度が高い」と感じました。
なぜなら、まず全体像をざっくりつかむというよりは、専門的な視点で詳しく書いてあるからです。
この本は、NFT各ジャンルの最前線で活躍する方々が執筆しています。
初心者がいきなり専門家の解説する話を読んでも、簡単には理解しにくいです。
専門用語も多いですしね。
とはいえ、NFTの基本も含め320ページに渡り内容がとても濃いので、しっかりと学びたい方にはかなり有益な本だと感じました。
初心者であれば、まずはNFTのざっくりとした概要がわかる本を読んでから、『NFTの教科書』でより理解を深める、という読み進め方がおすすめですね。
目次をチェック
『NFTの教科書』の概要
出版社:朝日新聞出版
発売日: 2021/10/20
編著:天羽健介・増田雅史
✓Chapter 1 第1章 NFTビジネスの全体像
Section 1【NFTの現状】天羽健介 (日本暗号資産ビジネス協会 NFT部会長)
Section 2【NFTの概況とマーケットプレイス】中島裕貴 (コインチェック)
Section 3【NFT×アート】高長徳 (スマートアプリ)
Section 4【NFT×メタバース】福永尚爾 (BeyondConcept)
Section 5【NFT×国内ゲーム】小澤孝太 (CryptoGames)
Section 6【NFT×海外ゲーム】セバスチャン・ボルジェ (The Sandbox)
Section 7【NFT×スポーツ】アレクサンドル・ドレフュス・元木佑輔 (Chiliz)
Section 8【NFT×トレーディングカード】奥秋淳 (coinbook)
Section 9【NFT×ファッション】平手宏志朗 (Joyfa)
Section 10【NFT×音楽】神名秀紀 (KLEIO)
Section 11【NFT×海外発NFT特化型ブロックチェーン】ミカエル・ナイーム・北原健 (Dapper Labs)
Section 12【NFT×日本発NFT特化型ブロックチェーン】吉田世博 (HashPort)
Section 13【NFTの技術的課題】善方淳 (コインチェック)
✓Chapter 2 第2章 NFTの法律と会計
Section 1【NFTの法律関係】増田雅史・古市啓 (森・濱田松本法律事務所)
Section 2【NFTの金融規制】長瀨威志・小牧俊 (アンダーソン・毛利・友常法律事務所)
Section 3【その他の法的諸問題】斎藤創・浅野真平・今成和樹 (創・佐藤法律事務所)
Section 4【NFTの会計と税務】小笠原啓祐 (監査法人トーマツ)・藤井行紀 (デロイト トーマツ税理士法人)
✓Chapter 3 第3章 NFTの未来
Section 1【NFTと無形資産】神本侑季 (N.Avenue / CoinDesk Japan)
Section 2【NFTの市場づくり】関口慶太(日本経済新聞社)
Section 3【世界とNFT】ヤット・シュウ(Animoca Brands)
Section 4【NFTの展望】國光宏尚(Thirdverse / FiNANCiE )
読み進め方
「第1章 NFTビジネスの全体像」では、【NFTの現状】と【NFTの概況とマーケットプレイス】、【NFTの技術的課題】のセクションを中心に読みます。
まずはNFTの基礎的な知識を学びましょう。
全てのセクションを読む必要はなく、アートやゲームなど、興味がある分野を選んで読む感じです。
「第2章 NFTの法律と会計」は、非常にむずかしい話が盛りだくさんです。
初心者でもわかりやすいというレビューもあり、できるかぎり優しく解説されているようですが、「いや、むずかしいよ(笑)」が感想です。
NFTアートに対しての著作権問題や、NFTは1号暗号資産なのか2号暗号資産なのか。
ブロックチェーンゲーム上でNFTが賭博罪に該当するか、会計処理はどうするのか。
まだまだ法規制や整備が整っていない現状で、今後考えられる問題が解説されています。
法務や財務に関心がある方には、おもしろい内容なんだと思います。
初心者の方は、1回目は流し読みをして、2回目にしっかり読み込むといいかもしれません。
とりあえず目を通しておくという感じで読み進めましょう。
最終章の「第3章 NFTの未来」では、最前線で活躍する経営者の方々の未来像を知ることができます。
NFTは単なる一過性のブームなのか、それともインターネットの登場並みの革新的技術なのか。今後の進歩が楽しみで、ワクワクする内容になっています。
僕はNFTという技術は、これから進歩していくと感じました。
このように、順序良く読み進めるよりも、部分的に読んでいくほうが読みやすいです。
一般的な教科書のように、順番に読んでいくような本とはちょっと違います。
どちらかというと、コラム集みたいな構成なので、必要に応じて、かいつまんで読むのがいいと思います。
ある程度NFTの概要がわかると理解が深まる
僕も完全なゼロスタートの状態で読もうとしましたが、なかなか頭にスッと入ってきませんでした。
そこで、もっとざっくり解説した本を読んでからもう一度読むと、「なるほどな。そうゆうことか」といった疑問や詳細をより明確にすることができています。

NFTに触れてみる
読んだだけで満足しないように、行動として取り入れることが重要です。
第1章のセクション2【NFTの概況とマーケットプレイス】には、実際にNFTの買い方・売り方が解説されています。
最大手の『OpenSea(オープンシー)』と『Coincheck NFT(β版)』での取引方法です。
NFTに触れてみるリアルな経験から、より一層理解度も深まるでしょう。
まとめ
「初心者が最初に読むには、ちょっと難易度が高い」というのが正直な感想です。
ただし、ざっくりとNFTの概要について知っていると、より深く理解することができます。
0→1という感じよりも、1→100という内容です。
初心者向けに特化した本を読んでからのほうが、理解度も高まります。

>>『デジタル資産投資 NFTがよくわかる本』はNFT初心者でも読みやすい!【購入前の参考に】
とはいえ、NFTを学ぶには最適な本だと感じています。
専門用語をググりながら、じっくり読みたい人にもおすすめな一冊です。